
「これ、ちゃんと伝えたほうがいいよな…でも、どう言えばいいんだろう?」
部下や後輩にミスや改善点を伝えるときって、毎回ちょっと緊張しませんか?
言い方を間違えると落ち込ませちゃうし、かといって何も言わないのも違う気がする…。
そんな“言いにくいこと”をどう伝えるか、というモヤモヤをスッキリ整理してくれるのが、今回紹介する本『ネガティブフィードバック』(難波猛さん著)です。
読んでみたら、フィードバックって「怒ること」じゃなくて、「期待を伝えること」なんだな…と、ちょっと心が軽くなりました。
著者紹介
難波猛(なんば たけし)
マンパワーグループのシニアコンサルタントとして、これまで2,000人以上のキャリア支援や100社以上の人材育成に携わってきた専門家。
著書には『ネガティブフィードバック』のほか、『「働かないおじさん問題」のトリセツ』などがあり、実践的で“現場目線”の内容が好評です。
ポイント
✅「厳しいアドバイスをしない」ことは、真の優しさではない
「自分を成長させてくれない会社では働き続けたくない」➡若手社員が会社を辞める理由
「外の世界では通用しないので、今の会社で定年まで働くしかない」➡ベテラン社員の不活性理由
どちらも上司が部下に優しく接するだけで厳しいアドバイスをしなくなったから
人は自身の欠点を客観的な視点から指摘されることで行動を修正し、成長できる
ネガティブフィードバック ➡「耳が痛い」情報を正しく部下に伝え、行動を変えるメソッド
✅ネガティブフィードバックは部下との小方向のコミュニケーション
上司は厳しいことを伝える
部下は納得するまで上司と話し合う
納得したうえで行動の改善策を考える
厳しいことを伝えるときは「叱る」のではなく、「ギャップ」を伝える ➡「会社や上司から求められている能力」と「部下の現状や志向」のズレ=ギャップを伝えるのが重要
✅ネガティブフィードバックが難しい理由 時代的な背景
「パワハラ」「心理的安全性」など 部下側の心理 ➡耳が痛い話をされてうれしい部下はいない
部下がフィードバックに対してネガティブな反応をしたら、内省しようとしているポジティブな反応
上司側の心理 ➡耳が痛い話をしたい上司はいない
ネガティブフィードバックをすると嫌われる。➡当たり前のこと、上司の仕事は好かれることではなく部下の成長を促し組織の利益を最大化すること
目的を忘れなければネガティブフィードバックをやらない理由はない
✅ネガティブフィードバックを行う際のマインドセット
1 嫌われることを覚悟する
2 期待するが期待しない
3 感情をこめて感情的(怒り)にならない
4 真剣に業務に取り組む
5 自分で決める
✅パワハラにならない伝え方のポイント
性格ではなく行動と事実に焦点をあてる
怒りの感情をコントロールする
自分の怒りのポイントを把握する
口コミ
おススメする人・おススメしない人
おススメする人
👔 部下や後輩を指導する立場の人
上司・マネージャー・リーダーなど、人材育成に関わる方には非常に実践的な内容です。
**「どう伝えれば相手を潰さず、成長につなげられるか?」**という問いに対して、豊富な具体例で解説されています。
💬 職場のコミュニケーションに悩んでいる人
「注意したいけど、関係が悪くなりそうで言いにくい…」
そんな悩みを抱える方には、伝え方のヒントがたくさん詰まっています。
📢 「言いにくいこと」を上手に伝えたい人
感情的にならず、理性的に、そして相手のためになるように伝える。
そんな**“建設的なフィードバック”の技術**を身につけたい人にぴったりです。
🌱 自己成長を望む人
本書では「フィードバックを受ける側」の視点にも触れられています。
“言われたとき”の心の持ちようや受け取り方のヒントもあるので、自分自身を成長させたい人にも役立ちます。
おススメしない人
🧱 正論ゴリ押しマン
「相手が悪いんだから、言い方なんてどうでもよくない?」と思ってるあなた。
すみません、この本は**“伝え方も中身のうち”派**です。
たぶん読んでる途中で「回りくどい!」ってツッコミたくなるかも。
🧙 一瞬で相手が変わる魔法の言葉を求めてる人
残念ながら、この本に呪文や必殺技は出てきません。
“コツコツ関係を築くこと”が最大のテクニックなので、「一言で解決!」系を期待すると肩すかしかも。
👶 フィードバック完全未経験の人(でも大丈夫!)
「そもそも人に何か言うこと自体、あんまりないんだけど…」という人にはちょっと難しく感じる場面もあるかも。
でも逆に言えば、これから上司になる人の“予習本”としては超アリです。
まとめ
ネガティブフィードバック=否定的な表現という認識は間違っていることに気づきました
これからは、相手の人格ではなく行動にフォーカスして、冷静かつ前向きな言葉で伝えるよう心がけたいと思います
仕事でもプライベートでも、人との関係をより良くするために、“伝え方”の質を高めたい人には、ぜひ読んでほしい一冊です
・読みたい本は多いけど読む時間がない
・毎日の通勤時間を有効に使いたい
・本を読むのが苦手だけど情報をインプットしたい
そんな忙しいビジネスマンにおススメなのがオーディオブックです
本書もオーディオブックで聴けることができます
リンクを貼っておきますのでぜひお試しください

オーディオブックの実際のレビュー記事もぜひご覧ください
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